農地に電柱が建ちました

農地に電柱が建ちました。当農園の農業を営む上で電力は絶対に必要です。
今は冬でブルーベリーは休眠期に入りますが、私たちは農園の準備で大忙しです。今回の記事は、電気についてのお話となります。

電柱を立てる費用は?

ピカピカの新品の電柱です。
真っ青な空に映えますね~。

電気を引くために必要な電柱――。
この電柱を建てる費用はなんと無料です!電柱や電線は電力会社の所有物なので、電力会社の負担になります。
ただし、無料なのは、敷地の近くまで。
農園の敷地内に引き込むためのブレーカー設置工事などはこちら側が負担することになります。
(電気工事店によっては、電力会社との調整費用が請求される場合があります。)

では、農地内に立てた電柱およびブレーカーなどの設備一式はどちらが負担するのでしょうか?

それは、当農園の負担です。
あくまでも電力会社は敷地の近くの電柱まで。そこからの引き込みなどの設備はすべてこちらの負担です。

電気を引くまでの大まかな流れ

では、農地に電気をひくまでは、どのような工程なのでしょうか。
基本的には、一般住宅を建てるときと申し込み方法は変わりはありません。

私たち
私たち

一般住宅の場合は、工務店さんが代理で申し込んでくれることが多いです。

当農園のように畑に電気を引くには、どのようにすればよいか分からなかったため、まずは所轄の電力会社のコールセンターに問い合わせをしました。

私たち
私たち

農地に電気を引きたいのですが…。

東京電力
東京電力

お問合せありがとうございます。
こちらでは個別の対応ができないので、まずは、電気工事専門店にお問合せください。

なるほど。まずは電気工事専門店に問い合わせ、そして、電気工事業者が東京電力に申し込みをする流れ、ということが分かりました。
さっそく地元の電気工事専門店の数社に連絡をしました。相見積もりをとって、最終的に1社に絞りました。

私たち
私たち

農地に電気を引きたいです。

電気工事専門業者
電気工事専門業者

分かりました!お任せください。
ただ、農地ですと近くに電柱がないかもしれません。
現場で調査をしてから申し込みになります。
電気が開通するまで、現地の様子や工事の混み具合によって3か月から6か月くらいかかります。

電柱を建てるには、近くに供給元の電柱があるかどうかを確認します。
確認後は、農地までのルートを考えます。どなたかの土地に電柱を建てることになると思いますが、その場所の地権者さんと交渉しなければなりません。

その供給元の電柱から農地までが遠いなどの理由で、電柱を何本か建てる場合は、それぞれの場所の地権者さんに許可をとらなければならないそうです。地権者さんが複数人いる場合は、交渉に時間がかかるのも納得。
もし、どこかの地権者さんが一人でもNGを出した場合は、そこを避けた別のルートを考なければならないため、さらに期間が必要になってきます。

私たち
私たち

その地権者さんとの交渉は電力会社がやってくれます。

当農園は、2024年の1月には電気が通っていてほしかったので、逆算し、申し込みをしたのは2023年の8月でした。

その打合せの中で、大きな鉄塔がある送電線の真下を通るようなルートで電線を引く場合には、また別の申請が必要になってくるそうです。そうすると、さらに期間が延びてしまうとのことでした。

幸いにも、当農園の場合は、農園から300mほど先に供給元の電柱があり、大きな送電線とも被っていなかったため、比較的スムーズに進んだそうです。また、電柱を建てる土地の地権者さんとの交渉も問題なく進んだそうです。

そして、2023年の12月。
電力会社から受注された工事業者が私たちが借りた農地のすぐ近くまで電柱を建ててくださいました。

私たち
私たち

電柱の工事はたった1日で終わりました。
手際がいい!

その後、電気工事専門業者が、敷地内に小さな電柱を建て、電気引き込み工事を施工してくださいました。
この時点では、農園内の電気配管工事はせず、分電盤までの工事です。
まだ電気を使用するのは先ですが、通電工事も完了させました。基本料金は発生してしまいますが、ブレーカーをOFFにしておくことで、とりあえず電気を止める形となります。

電気工事専門業者
電気工事専門業者

分電盤ですが、「鍵」をしておくことをお勧めします。世の中には電気を勝手に使ってしまう人もいるようです。

私たち
私たち

分かりました!
いろいろとありがとうございます!

農地に電力と動力が必要な2つの理由

当農園は、電力と動力の電気契約です。
ところで、なぜ私たちの農地には電力と動力が必要なのでしょう。その理由は2つあります。

①スマート農業の電力

2023年3月の栽培地の様子

私たちはスマート農業の専用システム「バッグカルチャーシステム」でブルーベリーを育てています。そのシステムが機能するために電力が必須になります。

システムを動かすためには100Vの電源が必要となります。
システムの心臓部であるコントローラーはもちろん、液肥混入ポンプなども電力が必要です。

私たち
私たち

使用する電力量はそんなに多くありません。

②井戸用ポンプの動力

もうひとつの理由として、「水」があります。
私たちの水源は水道水ではなく、井戸を考えています。そのため、井戸のポンプを動かすための動力が必要となります。単相200Vポンプの導入、45m程度の井戸になりそうです。

私たち
私たち

井戸の工事は年明けでしょうか。
何社かにお見積もりをお願いしました。

レイアウトをイメージして

まだまだ整地が終わっていませんが、図面を基に足で線を描いてみました。
線を引くだけでも何となくイメージができるものですね。

パソコン画面上で想像力を働かせて作っていくより、現場に行って足を動かした方が、よりイメージが湧きます。

私たち
私たち

イメージを形にしていくぞ~

パートナーと相談しながら、農園を創り上げていきます。妥協しないで、自分たちができる精一杯をやっていきます!

同時に現地視察

今はたくさんの施工業者さまと交渉し、農園内の配管についてお見積もりをいただいている段階です。

今回は地元の電気工事業者さまと現場を見ていただき、お見積もりの作成を依頼しました。

新規就農者に認定されたことで、各種補助金を活用することができます。
そのため、事前にお見積もりをいただくことになります。

どの業者さまもとても親切で、私たちを応援してくださいました。
ますますやる気が出てきます。

私たち
私たち

少しずつですが、前に進んでいることを
実感しています!

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