④想いを発信し続けること

第4話です。
2021年から2022年の夏にかけて農地探しに出掛けたり地主さまと交渉したりとたくさんの動きをしてきました。
自分たちの想いを発信し続けることは、誰かが手を差し伸べてくださる――。そんなお話です。

イチからのスタート

これまで、叔父さんが耕作していた農地をそのまま借りられるかも…と期待をしていましたが、それが白紙になり、またイチからのスタートとなった私たち。

「とにかくトライしてみよう」とわずかな期待を込めて、諦めずに農地交渉を繰り返してきました。同時に、知り合いや親族にも、私たちの想いをアウトプットし続けてきました。広い農地が見つからないのであれば、まずは栽培だけでもできる農地はないかなどと、様々な案を考えながら探し続けました。

想いは通じる

2021年は大きな動きがないまま、2022年を迎えました。年が明けてもほとんど進展がない状況が続きます。そして、再び夏になりました…。

夏の始まりのある日のことです。
諦めずに想いをアウトプットし続けたことで、それが通じたのか、私たちに手を差し伸べてくださる方がいらっしゃったのです。

その方は、地元で活躍している会社の社長でした。社長は、私たちと同世代で、新規事業にも積極的な方でした。

若社長
若社長

ウチの会社では、「農業分野」に新規事業展開を考えていて、ちょうど今、市内のビニルハウスを3棟ほど借りることになっています。
もしよかったら、3棟のうち1棟レンタルできますよ。もともとイチゴ農家のハウスなので、井戸も電気も整備されています。いかがですか?

私たち
私たち

え?!本当ですか?!

実際のハウス見に行きたいです!

私たち
私たち

わ…!
すごい本格的だ…

元イチゴ農家のビニルハウスはとても立派で、広さも十分でした。骨組みもまだまだ丈夫そうです。何より井戸水と電気のインフラもしっかり整備されおり、かなりの好条件!
持ち主の農家さんも、「きちんと管理してさえくれれば口出しはしませんよ」と太っ腹なお言葉をいただきました。月々の賃借料などの相談をして、この日は契約の即決はせず一旦持ち帰りました。

  • 自分たちの想いは、どんどんアウトプットすべし!

悩んで悩んで考えて

ビニルハウスでの栽培となると、また少し管理のハードルが上がります。農業未経験の私たちがこのような立派なハウスの管理をきちんとできるのか・・・

全て理想通りにならないことはよく分かっています。
「勢い」だけでは、取り返しのつかない失敗をすることもあります。慎重に、そして真剣に、ものすごく悩みました。

私たち
私たち

契約の返事をする期日が迫る中、
悩みながらも、同時進行で、自分たちの手でも、
農地を探し続けました。

もともと農家ではない私たちは、農地を持っていません。新たに広い農地を取得するなんて、もしかしたら無謀な挑戦なのかもしれません。ちょっとだけ弱気になっていた私たちです。

しかし、逆に考えれば、先祖からの受け継いだ場所にとらわれることなく、自分たちの理想的な場所で農園を開くことができる!とポジティブに切り替えて、理想を追い求める毎日が続きました。

私たち
私たち

突然すみません。農地のことで相談があって…。

地主さま
地主さま

実は、農地を管理できなくて困ってたの。

でもね。
ついこないだ、知り合いの耕作者さんと契約しちゃったのよね。
10年間って約束で…。

もうちょっと早かったら、考えたんだけどね。ごめんなさいね。

と、ほとんどの方がこんな反応です。そりゃそうですよね。地主さま側から見たら、いきなり知らない人が来て、突然農地の相談されても、二つ返事で貸せるわけがないと思います。それに加えて、農業未経験の私たちです。地主さまからの信用ゼロ。当たり前ですね。(実はここには書けないことも経験しました。それは「番外編」でお知らせします。)

ビニルハウスの契約迫る!

そう簡単に農地が見つかるわけではなく、少しずつビニルハウスの賃貸契約の期日が迫ってきました。

若社長
若社長

一応の契約日時は決めましたが、回答は焦らなくても大丈夫ですよ。

その方からは、このような温かい言葉をいただいていましたが、それでもズルズルと引き延ばしていくのも悪い気がします。

私たち
私たち

とても魅力的な設備…。
でも…。

様々な角度から考えた

ビニルハウスでの栽培…。ブルーベリーの栽培の最初の一歩としては、最適な条件がそろっています。このハウス内で、まずは少ない株から始める方法もあるのではないか、と毎日のように検討しました。

加えて、最初の計画では、ハウスの維持費を計上してなかったので、何度も試算をし直しました。しかも、ここは農園を開園する場所ではなく、栽培地としてお借りしようとしているため、今後、ポットや養液システムの引っ越し作業と費用も別に必要となってきます。

また、栽培する地としては、自宅からやや遠い場所にあることもネックです。私たちはフルタイムで仕事をしているため、普段の観察や世話が難しいのではないか、また、何かの不具合があったときにすぐに駆け付けられないのでは、という懸念もありました。

毎日のように事業計画を見直し、初期投資と今後の栽培計画を何度も何度も考えました。

出した結論は

せっかく提案していただいたこの農地…、次の可能性に賭けてみようという結論に至りました。
お声掛けいただいのは大変うれしいのですが、悩みに悩んで出した結論です。理想的な広さと場所に出会えることを信じていきたいと思います。

私たち
私たち

せっかくお声掛けいただいたのに…。
本当に申し訳ありません。

若社長
若社長

大丈夫です。
また何かお手伝いできることがあったら何でも言ってください!

若社長
若社長

それから、何らかの事情で農家さんが引退するとき、農地の管理を当社にお願いされることがあるので、何かと情報を提供いたします。

私たち
私たち

本当にありがとうございます。

こうして2022年の夏は過ぎていきました。少しずつ前に進んでいる手応えと周りの方々の温かさを感じることができた夏でした。

私たち
私たち

次は「まちづくりとの関わり」というお話です。

第6話から番外編までは、農地を探すときのヒントや、私たちの経験談などを本当に興味のある方にお伝えしたいとの理由から無料限定公開とさせていただきます。
お問い合わせフォームにアクセスしていただき、パスワードを請求してください。その際、何か感想や応援メッセージなどをいただけると励みになります。よろしくお願いします。

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