私たちの農地取得までのストーリーをシリーズで公開しています!
第3話です。前回までは、叔父さんが耕作していた農地を借りることが難しくなり、振り出しに戻った、という内容でした。それからも、諦めずに地道に農地を探しています。いろいろ活動するうちに、分かってきたことがありました。
農地の探し方
この段階で私たちが農地探しで実践してきた方法は以下の通りです。
農作物が栽培されている場所や、きれいに耕してある場所ではなく、遊休農地、耕作放棄地と思われる場所はないか…。そんなことを中心に、自分たちの足で探し回っていました。
- クルマで開園したいエリアを見て回る。
- 耕作放棄地と思われる場所に目星をつけて農地ナビで検索。
- 市街化調整区域の内外や農業振興地区の有無、区画などを確認する。
- 再度、現地を見に行き、アクセスの状況、道の広さや交通量、そこから見える景色、周囲の環境を調査。私たちの農園のコンセプトをどのように展開していけるか、などを考える。
- 良さそうであれば、法務局、もしくは登記情報サービスを利用(有料)し、土地の地目や所有者について調べる。
- 地主さんが分かったら、情報収集。その地主さんと繋がりのある人がいないかどうか、できる限りの人脈を駆使する。
- 人脈から地主さんとの繋がりが見つかったら、その知人と連絡を取り、地主さんと繋いでもらう。
- 私たちと地主さんのつながりが見つからなかったら、勇気を出して、地主さんに農地を貸してもらえないか、直接伺う。これは何度やってもかなり緊張。。。
初めまして。突然すみません。
私たちは、こういう者です。実は、農地を探していまして…
農地?
すでに違う人に貸しちゃったからなぁ。
難しいなぁ…
こんなコトを繰り返している日々です。なかなか前に進めない毎日を送っていました。
それでも分かってきたこと
毎週のように農地探しに奔走しているうちに、分かってきたことがあります。
- 一見耕作放棄地に見えても、夏の暑い時期を避けて耕作しているところが多数ある。
- Googleマップは距離と面積の目安を、画面上で測定できる。ストリートビューである程度の環境を知ることができる。
- 地主さんが特定できても、古い情報であったり、連絡が取れなかったりする場合がある。アポなし交渉はかなり難易度高し。
- 実際に車で周ってみると、ネットには載っていない、「売地」や「貸地」の看板が立っているところがある。
- 「遊休農地」は整地されていないことがほとんど。ソーラーパネル予定地になっていることもある。
- 「農地転用してもいいよ」という貸し農地なんて、ほぼ存在しない。
- 農業公社を頼って待つより、自分の足で動くことで得られる情報のほうが多い。
- 新規就農者(もしくは見込み)の未経験者に対し、「農地を貸す」ことに抵抗がある地主がほとんど。
- 誰かの紹介であったり、知人の知人であったりすると農地交渉のハードルは下がる。
- どこのだれかが分からない見知らぬ人間が交渉に行くのと、母体がしっかりしている会社などの肩書きのある人間がいくのでは、交渉のスムーズさに雲泥の差がある。
ブレない気持ち
当時の私たちの目指す農園は、コンテナやキッチンカーなどを置いて、冷暖房完備のカフェスペース、その他販売スペースなどを考えていました。つまり、「農地転用を前提」に探していました。
地主の立場だと、自分の農地を、「借主が自由に農地転用して開発してもいいよ」なんて、本当にまれなケースだと思います。
ということは、農地転用ができないことを前提として、コンセプトがブレないように、施設の規模や私たちのスタンスを、「農地でできる範囲」で考えていく必要があると思います。
それでも、キッチンカーやコンテナハウスなどを設置して、そこから広がるやりたいことは山ほどあります!「夢」の実現のために進んでいきたい!と考えています。
そのため、初期投資はものすごくかかりますが、農地を購入して、自分たちの思い通り進めていくのか、「雑種地」などの農地以外の地目と広い農地が隣接しているような奇跡的な場所を探して、どちらも借りることができるよう地主さんと交渉していくか…。
考えても考えても答えは出ません…。
次回は「想いを発信し続けること」というお話です。
第6話から番外編までは、農地を探すときのヒントや、私たちの経験談などを本当に興味のある方にお伝えしたいとの理由から無料限定公開とさせていただきます。
お問い合わせフォームにアクセスしていただき、パスワードを請求してください。その際、何か感想や応援メッセージなどをいただけると励みになります。よろしくお願いします。
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