「農家」として認められました②

今回は、非農家の私が、認定新規就農者になることができたお話の2回目です。
農地取得の次に重要なミッションである新規就農者の認定。終わりのないレースに思えましたが、たくさんの方々のご支援によりゴールが見えてきました。

県の担当者に相談だ

私たちは、まだまだ子供が小さいということもあり、これらの膨大な書類について考える時間は早朝または、深夜でした。限られた時間の中、ほぼ毎日のように、情報を収集していました。

そんな中、栃木県の農業振興事務所が新規就農の相談を受け付けていることが分かりました。私たちが住む真岡市は芳賀農業振興事務所が管轄です。

芳賀庁舎

さっそく、担当者様の日程を調整しただき、実際に相談をすることにしました。

このときの私たちは農地を取得していません。そのため…

県の担当者
県の担当者

農地を取得していないんですよね…。
「イチゴ」ではなく、ブルーベリー果樹園ですか…。
しかも出荷型の農園ではなく、「観光」…。

農地の取得も含めて相談をしようと思ってたのに、農地がないと話が進まない感じでした。

私たち
私たち

農家として認められるのが先なのか?
農地の取得が先か?

私たちが開園しようとしている真岡市イチゴ生産量全国一位のまちです。イチゴ栽培ならスムーズに進めることができそうですが、私たちは、ブルーベリー栽培です。しかも「観光」農園…。
さらに、真岡市では前例がないということから、最初から難題です。さらにさらに私たちが農業未経験者であることも難色の一因でした。

私たち
私たち

何としても、クリアしてみせる!

そして5か月後

たくさんのご縁で農地を借りることができた私たち。→「ついに農地取得(無料限定公開中)
これでようやく新規就農の相談へスタートラインに立てた思いです。またまた農業振興事務所に相談に伺いました。

担当者と相談する中、私たちの想いが通じたのか、県としても前向きに検討していただけることになりました。

県の担当者
県の担当者

何とか実現できる道を探してみましょう!

担当者さまは、なんと農園候補地にも足を運んでいただき、現地周辺の様子も見てくださいました。

私たち
私たち

心から感謝です!

このときに私たちにできることは、試算と書類の作成です。担当者の言葉を信頼し、自分たちができることを進めていきました。

試算と計算と…

私たちはエクセルを活用し、現有ポット数と、増やす見込みのポット数から、収穫量とロス値の妥当な割合を設定し、そこから集客数など算出し、総合的に試算をしました。

私たち
私たち

おかげでエクセルのスキルが上がりました。

しかし、ネットで調べても、理解できないことが多く、さらに、記入した数字に明確な根拠を示すことができずにいました。このままでは根拠として乏しいので、実際に同じシステムで運営されている周囲の観光農園に連絡をとり、何か月もかけて集客根拠や収穫量の情報を集めました。

私たち
私たち

その節は、ご助言を本当にありがとうございました。

市の担当者とも相談だ

真岡市役所

ある程度のデータが揃ったところで、市の農政課に相談に行きました。

私たち
私たち

いよいよ市の担当者に相談です!

ここでも、真岡市では養液栽培によるブルーベリー観光農園の前例がないこともあり認定は難しい、と言われましたが、私たちは諦めずに何度も相談に行きました。

書類を作成する過程で、次から次へと新しい疑問が生まれ、時には電話、時にはメールと、相当なやりとりをしたのです。

そんなしつこい私たちの相談に向き合ってくださった担当者には頭が下がる思いです。

ブルーベリー栽培の技能研修

私たちは、ブルーベリー農家さんに栽培の実習をした経験はありません。しかし、オンラインでの講習を受けたり、近隣のブルーベリー観光農園さんに何度も相談をしたりしてきました。
常時、施工業者のオーシャン貿易の担当者さまとは、栽培についての疑問や助言を何度もしていただきました。

それらを、事細かく申請書に記載し、市の担当者さまにも説明したことで、実際に栽培しながら研修をしているとして認めていただきました。

1年間かけてようやく完成

最終的には、県の担当者さまが、申請書に記載した項目や数字の修正や、細かい部分の訂正を指摘していただきました。私たちだけでは到底無理でした。メールでは、何度もデータを添付し、確認していただきました

県の担当者
県の担当者

私も何度も確認しました。
これで大丈夫でしょう!

市で行われる認定するための協議に、ぎりぎり提出が間に合うことができました。
祈りを込めて提出です。

ついに認定!

提出してから約2週間後・・・
その日は突然やってきました。

私たち
私たち

も、もしや?!

令和5年11月28日
ついに、真岡市から新規就農者として認定をいただくことができたのです。正確に言うと、申請した今後5年間の就農計画が妥当であり、この計画に沿って「農業」で収入が見込めるだろうと認められました、というわけです。

私たち
私たち

認定の知らせを受けたときは、涙が出るほど嬉しかったです!
同時にたくさんの感謝があふれてきました。

実は、県の担当者さまだけではなく、知り合った市内の農家の方々も、市へ働きかけをしてくださったことが後から分かりました。

私たち
私たち

皆様の期待に沿えることができるよう
益々気を引き締めたいと思います!

おわりに

もちろん額装しました

「新規就農者」の認定を受けることは、農地取得の次に重要なミッションです。
農地取得とあわせて、1年以上、 市や県に通い、計画を作成してきました。

ブルーベリー、しかも観光農園での認定の実績は 全国でも数少なく、真岡市でも前例がないため、 かなり難しいと言われながら、 諦めずに進めてきました。
これまで、一緒に計画を練り、 アドバイスをいただきご尽力いただいた県の担当者さま、 そして、難しいとされながらも、 私たちのこれからの取り組みを、農業者として 認めてくださった真岡市に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、私たちのために、的確なご助言をいただいたたくさんの方々、本当にありがとうございました。改めて感謝申し上げます。

私たち
私たち

今まで、応援してくださった方々、
私たちのためにご尽力いただき、本当に感謝いたします!
本当にありがとうございました!
そして、これからも、開園に向けて、頑張っていきますので、
引き続き応援よろしくお願いします。

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