2024年のシーズン最終日にBLUEBERRY BASE MOKA主催のイベント「ランタンナイトビアガーデン」を開催しました。このイベントを通して、養液栽培のブルーベリー観光農園とイベントはとても相性がいいことが分かりました。それは、どんなことでしょうか。詳しく見ていきましょう。
イベントで地域を盛り上げる
私たちは、ブルーベリーの栽培と観光農園と同時に、ここ真岡市の活性化を掲げて運営しています。
そのひとつとして、各種イベントを企画することで、市内外の方々が真岡の魅力に気づき、たくさんの賑わいが生まれると考えています。
そのため、自分たちで完結するのではなく、市内の生産者さまを始め、企業さまにもご協賛をいただき、真岡市の魅力を発信できる機会をどんどん提供したいと思っています。
ブルーベリー観光農園とイベントとの相性
実際にイベントを企画・実行してみて、ブルーベリー観光農園とイベントの相性がとてもいいことを実感しました。
しかし、他の作物の観光農園がたくさんありますが、どうして養液栽培のブルーベリー観光農園はイベントと相性がよいといえるのでしょうか。どんな利点があるのか探ってみましょう。
広い敷地面積
イベントを行うには、ある程度の広い敷地面積が必要になります。
観光農園は、農業分野とはいえ、「観光」に特化していることから、お客様が大人数集まっても対応できると考えられるでしょう。
養液栽培を採用しているブルーベリー農園の地面は、ほとんどが防草シート敷きです。
これにより、日中でも夜間でも足元の汚れや雑草などを気にしないで、お客さまをお招きすることができます。
夜間にイベントを行ったとき、照明が防草シートに反射してとってもきれい!ということを発見しました。
防風ネット・防鳥ネットの効果
果樹栽培は、防風・防鳥のため周りをネットで囲ってる農園がほとんどかと思います。
イベントでは、このネットのおかげで思わぬ効果があったのです!
ひとつ目は「安全」です。
お子様がイベントに来た際に、農園の周りがネットで囲まれていると安心ですね。それは、昼間でも暗くなってからでも同様です。例えばかくれんぼをしても、防風ネット内であれば、安心して遊ぶことができます。
ふたつ目は「ライトアップ」です。
今回、夜間のイベントを開催しました。夜間には照明が必要です。ライトアップにこの防鳥ネットが大活躍でした。
果樹栽培の農園のほとんどが、鳥害への対策で天井にネットを張っているかと思います。ということは、天井には縦横にエスター線が張り巡らせてあるということになりますね。そのエスター線に照明を引っかけることで、とても素敵な空間を演出することができます。
このふたつは、他の屋外イベントで実現しようとしても、なかなか難しいのではないでしょうか。
夜間のイベントを実施する際、何もない場所で、「ライトアップ」をするためには、新たに柱などを設置し、ワイヤーなどを張る必要が出てきます。
それが果樹の観光農園では、既に施工している防風防鳥ネットのお陰で、それが設置可能になるのです。これはすごいことだと思いませんか?!
夜のライトアップは、とてもエモい空間になります。
エスター線への負荷を考えると、重量物の取り付けや長時間の吊り下げは避けた方がよさそうです。エスター線の本来の役割とは違っています。
私たちはイベント終了後すぐに取り外しました。
ポット栽培の利点
養液栽培のほとんどの農園はポット栽培を採用しています。このポット栽培が、他の果樹栽培では実現不可能なことを可能にしてくれました。
それは、樹の移動ができるということです。
例えば、イベントのためにスペースを作りたい場合や、ポットのレイアウトを迷路のように変更したい場合などです。大量に移動するとなるとちょっと大変ですが、少しの移動であればそんなに苦になりませんよ。
今回、私たちは、1列だけを寄せ、お客さまのための広い居場所スペースをつくることができたのです。もちろん、かん水パイプも一緒に移動できるので、日中のかん水にも影響はありません。
ブルーベリーの樹
最後に、他の果樹にはないブルーベリーの利点についても触れていきます。
一番の特徴は、ブルーベリーが低木であるということです。
低木だからこそ、樹自体が空を隠さないのでとても開放感があります。また、夜間ですと、上に取り付けた照明がとても映えますし、なにより天気が良ければ星空も見ることができます。
また、実や花が自分の目線近くにあるということも利点のひとつです。
例えば、5月にブルーベリーのお花見会を企画したとしたら、目の前にかわいいブルーベリーの花たちを見ることができますね。
デメリットはあるの?
以上のように相性の良さについて述べてきましたが、デメリットもあります。
かん水のパイプとチューブ
養液栽培に必須のものとして、かん水のためのパイプが農園内の地面の上に走っています。また、かん水のチューブが各ポットごとに立ち上がっています。
何かに夢中になって歩いている、それに足を引っかけてしまうことがあります。
特に夜間ですと、黒いパイプとチューブですので、よけいに見づらくなりますね。小さいお子様などが思わぬケガにならないよう注意が必要です。
害虫
私たちの農園では、できるだけ農薬を使用しない方法で栽培しています。
毎日のようにチェックをしていますが、どうしても自然が相手なので、どこか気付かないような場所に潜んでいることがあります。
昼間はもちろんですが、夜間ですと、よく見えない上に夜行性の虫たちが元気に動き出し、思わぬ被害に遭われてしまう方もいらっしゃいます。こちらも十分な対策が必要になります。
また、時期によっては照明に寄って来る虫たちもいます。中にはブルーベリーにとって天敵のコガネムシを誘引してしまうことも…。
私たちは、お客様が過ごす場所から遠いところに、強力な照明を設置し、そこに虫たちを集める、といった方法で対策をしました。
天候
会場が屋外であり、自然が相手なので、どうしても天候に左右されてしまいます。
猛暑、長雨、豪雨、強風…
他にもたくさんありますが、せっかく準備したのに、悪天候の影響で中止をせざるを得ないということも起きてしまいます。
天気予報と空模様をよく見て判断しなければなりません。ギリギリまで判断が迷うとお客様に迷惑をお掛けしてしまいます。
まとめとこれから
このように、ブルーベリー観光農園とイベントとのふたつの相性はとてもよいことが分かりました。そのポイントをそれぞれまとめてみしょう。
これらをよく考えつつ、デメリットを少しでも改善し、これからも地域活性化のためアクションを起こしていきたいと思います。
日常がちょっとだけ楽しくなるイベントを企画し、生産者さまからの農作物や加工品、キッチンカーなどの企業さまを誘致など、みんなで、ここ真岡市を盛り上げていけたらと考えています。
栃木県真岡市を盛り上げるためがんばります!
アイデアはどんどん湧いてきます!!
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