
冬のこの時期にしっかり剪定をすることで大粒で甘いブルーベリーが育ちます。寒い中の農作業となりますが、剪定作業の中にも発見があります。さて、どんな発見があったのでしょうか…?
冬剪定とは

冬に行う剪定作業は、ブルーベリーの健康的な育成のために必要となります。不必要な枝を切り落とすことで、風通しがよくなったり、病害虫の発生を抑えたりすることができます。
今の時期は、枝に多くの花芽がついていますが、枝や花芽の数を調整する目的もあります。
来シーズンもお客様に、美味しいブルーベリーを提供でるよう頑張っています!
こんな発見も

ブルーベリーは落葉樹なので、冬の時期には、ほとんど葉は残っていません。混みあった枝を剪定をしてくと、時々こんな不思議なものに出会うことがあります。
大きさはだいたい1cmくらいのウズラの卵のような模様をしています。
これは、樹にできたコブでしょうか?
実は、ブルーベリー狩りの天敵ともいえる「イラガ」の繭です。
そうです。チクっとさされると激痛が走る、私たちにとっても非常に困るあの毛虫です。
これをそのまま放置しておくと、暖かくなると成虫が羽化し、周りの樹にタマゴを産み付けてしまい、大量発生の原因となっちゃいます。
見つけ次第、即駆除です。

もちろん、幼虫のときの毒針毛が残っていることがあるので、素手で処分するのは厳禁です!
最近の困りごと

最近、ブルーベリー界隈で話題に挙がっているのは、この白いポワポワ。
これもブルーベリーにとって害虫なのです。
この白いポワポワは「チュウゴクアミガサハゴロモ」の産卵跡。
名前の通り、中国が原産国の昆虫です。
ここ栃木県真岡市では、大量に発生してはいない状況ですが、栃木以南の他県では、大量発生が確認され、その対策に頭を悩ませている状況…。
当然、見つけ次第即駆除です。
駆除方法は、産卵跡がある部分を剪定し、処分するしかありません。
しかも、この虫は若くて元気な枝の先端に産卵するので、とってもやっかい。

枝先の大きくてまんまるな花芽を残したいのに、この産卵跡のおかげで、泣く泣く切り落とすハメに…💦
大量発生してしまった農園の中には、これから大きくなる花芽のほとんどに、この産卵跡が見つかり、収穫量が大幅に減ってしまう、という方もいらっしゃるようです。
これを放置しておくとどんな被害があるかというと
- 吸汁害
成虫や幼虫が樹液を吸うことで、枝自体が弱ってしまう。 - 産卵害
枝の先端に産卵するため、枝が衰弱・枯死の可能性。 - 病気の蔓延
すす病などの病気が発生しやすくなる。
この害虫は、ブルーベリーだけでなく、ブドウ、カンキツ、カキなどにも寄生し、関東地方を中心に西日本で被害がどんどん拡大しています。

全国のブルーベリー農家さんだけでなく、果樹園を経営されている方も困っている状況です。
日本ブルーベリー協会でも警笛を鳴らしています。
また、日本農業新聞でも取り上げられています。
皆さんも庭先にある果樹の枝を観察してみてください。
もしかしたら、イラガの繭やチュウゴクアミガサハゴロモの産卵跡が見つかるかもしれません。

いつも剪定は、悩みながら切っていますが、この産卵跡がある枝は、迷いなくズバっと剪定できちゃいます。笑


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