
「せっかく全面防草シートを敷いて、お客様が汚れず歩けるようにしたのに…」
こんにちは。元保健師の私が、農地ゼロ、農業経験ゼロ、農機具ゼロながらブルーベリー園を開園し2年。ようやく形になってきたと思った矢先、予想もしなかったトラブルに直面しました。それは、防草シートの下にできた「見えない水路」です…。
当ブルーベリー園を救ったのは、米農家の“アレ”でした。
全面防草シートで歩きやすいはずだった…

当農園は、いがしらリゾートに隣接し、風が抜けとても気持ちのよい好立地にあります。そして、地面は全面シート敷き!このおかげで汚れにくい地面を実現しています。
しかし、この場所は、緩やかな傾斜地。そのため、雨が降るたびにシートの下を水が走り、知らず知らず水路が地面を削り取っていきました。
気がつけば、防草シートの下には足首をひねりそうなほどの深い溝が無数に生まれてしまったのです…。
実は、農地の整地のとき、暗きょ工事などの排水対策はしていませんでした。
これも早めに知っていれば対策できたことかもしれません…。
このことをブルーベリー農園を営んでいる方や、他の農家の方、建築業界の方など、いろいろな方に相談しましたが、ほとんどの方は、「防草シートを一度全部はがしてまた整地するほうがいいかも」との回答でした。

そんな…。人手も予算もない私にはとてもとても手がでない。
「シートを全部剥がす」なんて・・・

防草シートは、ピンっと張ってあるため、見た目はフラットになっていますが、その下には深い浅い含めて無数の水路の溝ができてしまっています。
これでは、お客様がつまいずいて、思わぬケガをしたらとても大変なことになります。
このままでは、お客様が怪我をしてしまう…。でも、シートを全部はがすなんて時間もお金もおそろしいほどかかります…。また、もし今回埋められたとしても、また新たな水路が生まれてしまうかもしれません。
これでは根本的な解決とは言えないのです…。

悩んで悩んで考えて…。
救世主は「米農家のアレ」でした

途方に暮れていた私の目に飛び込んできたのは、ブルーベリーのポットに、雑草対策のマルチとして活用した「籾殻」でした。
その籾殻がまだまだ大量に余っていたのです。

これを溝に詰めれば、クッションになるんじゃない?
最初は、そんな単純な思いつきでした。
でも、よくよく考えてみると、籾殻はこの水路のデコボコトラブルの解決に驚くほど適した「最強の素材」だったんです。
「シートを剥がして地面を直す」のではなく、「シートを切って、籾殻で溝を埋める」。
この単純な思いつきが、私の農園を救うことになりました。
【実践】籾殻でフラットにする3ステップ

では、実践を紹介します!
防草シートをカットする

防草シートをカッターで切り込みを入れます。ここは思い切っていきましょう!
この後、テープで補修をすることを考えると、シートに対して直線でカットしたほうが良さそうです。
籾殻を敷き詰める

カットしたシートを開き、籾殻を水路の溝に沿って敷き詰めていきます。

できるだけ平らになるように均します。踏まれて凹むことを考えると、やや多めに敷くとよいでしょう。

大量の落ち葉も、この水路の溝を埋めるのに使えると思ってやってみましたが、余計に膨らんでしまいました。
同様に、剪定枝を粉砕して埋めようかとも考えましたが、硬い枝がシートを突き破っちゃいますよね…。

溝に籾殻を敷き詰めた様子です。
テープを貼る

最後のステップは、カットした防草シートをぴったり合わせ、シワにならないように補修テープで貼り合わせます。幅が広いテープだと失敗は少ないです。

私は幅10cmの防草シート補修用テープを使いました。
劇的変化!あんなに深かった溝が消えた?
テープを貼った部分を歩いてみましたが、ややフワフワしますが、あれだけ深かった溝が解消されました!
籾殻は細かいので、思ったほど沈み込まずなかなか良い調子です!

ずっと悩んでいたことが、クリアになった!!
これで、農園のデコボコ問題もなんとかなり、お客様もより安心に過ごすことができるようになりました。
今年の実践です。今シーズンが終わってこの補修がどうなるのか?これは今後検証していかなければなりません。
この補修の今後については、また報告いたします。
知識ゼロでも、アイデアが農園を救う

知識ゼロ、農機具ゼロな非農家の私にとって、地面の水路問題はなんとか解決したい大問題でした。
でも、今回「籾殻(もみがら)」という身近な救世主に助けられ、改めて気づいたことがあります。それは、「現場の知恵で道は開ける」ということです。

一歩ずつ。トラブルさえも「農園の歴史」に!
もし今、私と同じように、傾斜地の防草シートの下を流れる水路の溝に頭を抱えている方がいたら、こんな方法も試してみては、と伝えたいです。
トラブルを面白がり、地域の方と手を取り合い、自分らしい農園を作っていく過程はとても楽しいです!!
この「籾殻による補修術」が、どこかで同じ悩みを抱える観光農園を営む農家さんの、ちょっとした安心と笑顔につながれば幸いです。
来シーズンも、完熟ブルーベリー「とちのしずく」がたわわに実る季節を目指して!

明日もまた、一歩ずつ進んでいきます!

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