私は、元保健師で、実家も農家ではない完全な非農家です。
そんな私が「農業」の世界に飛び込みましたが、毎日が悪戦苦闘です。農家にとっては当たり前に知っていることも、非農家出身の私にとっては知らないことだらけで、困ったことがたくさんありました。そんな農業超初心者の疑問や困難を紹介します。
雑草の処理
前回の記事で、思った以上に雑草対策が必要だったことを思い知った私たち。
雑草対策のその先に、「雑草の処理・処分」という課題がありました。
「むしった草、剪定した枝」をどう処理・処分すればいいか分からないまま圃場の整備をスタートしてしまいました。
お金はかかるけどゴミ処理センターや、リサイクルセンターへ持ち込みすればいいんじゃない?と軽く考えていました。実際に農業を始めてみると、想像以上のゴミの量でした。
近隣の農家さんはどうしているか聞いてみました。
皆さんからの情報をまとめると、自分の農地で出た雑草などは、トラクターなどですき込んだり、農地に穴を掘って埋めたりしているそうです。また、たい肥などにも利用しているとのことでした。野焼きをしている方もいました。
野焼き?やっていいいのでしょうか…。気になって真岡市のホームページを調べてみました。
一部の例外に該当するもの(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第14条)
次のような場合には、例外として焼却が認められています。
(中略)
農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却(害虫防除のために農業者が行う稲わら等の焼却など)出典:真岡市環境課
農業を営むため、やむを得ない場合は、例外として認められている、とのことです。
しかし、当農園は、防風ネット、防草シート、ポットなど、燃えやすい物であふれています。さらに、近隣にはイチゴ観光農園のビニールハウスがたくさん…。万が一、農園が火事になったり火の粉でビニールハウスに穴を開けてしまったりしたのでは取返しがつかないことになってしまいます。
うちでは「野焼き」をやらないようにしよう!
農家にとっては「当たり前」であるの雑草の処理―。当たり前すぎて、誰からも話題にすら挙がりませんでした。だからこそ、非農家出身の私たちは困ってしまったのです。
圃場のレイアウトを考えるときに、雑草の処理用のスペースを作るべきだったかなぁ…。
幸いにも、そんなに遠くない場所にゴミ処理センターがあります。
事業系の持ち込みゴミは、10㎏あたり200円で対応してくれます。
夏剪定で出た剪定枝は、少しでも軽くさせるため、2か月ほど乾燥させて持ち込みました。
2袋で200円で済みました。
これからの落ち葉処理や冬剪定…。地道に持ち込んで処理してもらうか、目立たないところに穴を掘って埋めようか…。いろいろ対策を考えていこうと思っています。
雑草はまだ背が小さいうちに処理すると後が楽ですよ。
そうだったんですね…!
来シーズンは、気を付けていきます!ありがとうございます!
農耕地用の除草剤
みなさん、除草剤に「農耕地用」あることをご存じでしたか?
私は知りませんでした。
除草剤はどれも一緒だと思っていたのです。
農耕地用や非農耕地用というように成分や効果によって種類が分かれているということを初めて知りました。
加えて、私たちは「除草剤」そのものを農地に散布してはいけないと思っていたため、まくことすらできませんでした。
だから、刈払機で作業したり手で雑草をむしったりしていたのです。
ある日、地主さんとの会話の中で、雑草について悩みを打ち明けたところ、農耕地用の除草剤があることを知りました。これであれば、防草シートを張っていない畔などの雑草が生えている場所にまくことができるとのことです。さっそくどこで取り扱っているか聞いてみました。
農家の店「みのり」だよ。
ありがとうございます!さっそく行ってみます!
真岡市の店舗に行ってみると、ずらっと並んだ除草剤コーナーが!
またまた疑問だらけ。
一言で除草剤といっても、たくさんの種類があることも初めて知りました。
葉や茎に効果があるもの、根に効果があるもの、即効性があるもの、持続性があるもの…。
雑草の種類によっても除草効果が変わってくることも知りました。
ど、どれを選べばいいんだろう?
その場で、地主さんに連絡して聞いたり、ネットで調べたりしました。除草剤だけでも、こんなに悩んでしまいます…。
悩んだ結果、「農耕地用」で「葉に作用する」除草剤を購入しました。
ちなみに…
除草剤散布は圃場の整備のためには必要な作業です。
当農園は、ポット栽培のため、除草剤が直接ブルーベリーに影響することはありません。
「雑草対策」ですら…
農家の方は当たり前にやっている農地整備。
だけど非農家であり、普段から雑草対策の経験がほとんどなかったので、「雑草対策」ですら、分からないことだらけです。
農業に携わる方から見たら、笑われてしまいますね。
こんな私たちにも、地域の農家さんたちは嫌な顔せず優しく教えてくださいました。
農作業をしていると、時々軽トラックが停まって、がんばってるか~い、と声を掛けてくださる地域の農家さんたち。いろいろな方に支えられていることを実感します。
地域に、そして真岡市に恩返しができるよう頑張っていきます!!
最後に、超重要なポイントをひとつ!
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