非農家出身が「農」の世界に飛びこもうとして、最初に越えなければならない大きな壁が「農地の取得」ではないでしょうか。振り返ると、私たちが農地を取得することができたのは、数々のご縁とタイミングがあったからだと思います。
今回の記事では、私たちが経験した農地取得について時系列に沿ってまとめてみました。
2021年
- 2021.7農地探し開始
非農家出身者が文字どおりゼロから農地探しを開始。
- 2021.8農政課・農業公社へ相談
まずは行政に相談。これからの計画などのヒアリングのみ。
- 2021.10
- 2021.11不動産屋に相談
「土地」のことは土地の専門家に相談と考え、地元の不動産屋へ。しかし、有益な農地情報は得られず。
- 2021.12伯父さんに相談
農業のことは農家に聞くのが一番。農業を営む伯父さんから多くの情報を得ることができた。
2022年前期
- 2022.2地元の法務局へ
農地の所有者を調べるため、法務局へ。土地の登記情報を取得。
- 2022.3地主さまと交渉
登記情報から、地主さまとアポをとり、直接相談。しかし、よい返事をもらえず。
- 2022.4
- 2022.5空き家バンク
農地付き空き家から農園を展開する案を思いつくも、最適な空き家は見付からず。
- 2022.5~想いをアウトプット
知り合い、親族など、自分たちの想いと農地を探していることをアウトプットし続けた。
2022年後期
- 2022.6想いが届いた
想いを発信し続けることで、手を差し伸べてくださる方がいらっしゃった。市内の廃イチゴ農家さまから「ビニルハウス一棟を貸してもよい」とのお話。その場所での栽培について検討開始。
- 2022.7同時進行で独自に農地探し
毎週市内をクルマで周り、耕作してなさそうな場所や立地の条件に合う場所を探し、「農地ナビ」にて農地状況を調べ、地主さまに直接交渉。全て断られる。
- 2022.8ビニルハウス賃借への回答
悩みぬいた決断。
- 2022.8地元の農家に相談
農業のことについて親身になって相談に乗ってくださる農家さまに出会う。その方から、「まちづくり」と「農」を組み合わせて、まちを盛り上げようと頑張っている方々を紹介される。
- 2022.8~まちづくりとの関わり
紹介された方々と意気投合。一緒に事業展開および農地取得の交渉を進めることになる。
- 2022.10合同で農地の交渉へ
準備を万全にし、交渉に向かった結果…。
- 2022.10農地取得に向けて発想を転換
非農家が農業一筋の農家さまと交渉するために、発想の転換を試みた。
- 2022.10「Canva」の活用
農地交渉のため、「Canva」を活用したチラシを作成。
- 2022.10廃校の利活用を検討
市の広報誌から、市内廃校の利活用についての案内を見つけ、検討するも、現段階では困難との判断。
- 2022.11栽培地の取得
農地にこだわらず、もっと広い視野をもったことで、栽培地の取得に成功。
- 2022.12ブルーベリー栽培開始
栽培地にて360株の密植栽培を開始。
2023年前期
- 2023.1アウトプットの成果
想いをアウトプットし続けた成果が実り、知人から、私たちの計画に興味をもってくださった地主さまを紹介される。
- 2023.1農地交渉の企画書に見なおし
これまでの反省をいかし、知人のアドバイスをもらい、交渉のための企画書を練り直す。
- 2023.2ついに農地取得
地主さまに直接想いを伝え、了承を得ることに成功。
- 2023.3改めて今後の説明
いつから農地を使うのか、どのくらいの期間使うのか、賃借料はいくらか、など具体的な相談を地主さまと行う。
- 2023.6地主さまからご連絡
地主さまのご尽力により、隣接農地の地主さまからも賃借の了承を得ることができた。
- 2023.8農業委員会・農業公社へ
農地取得についての手続きのため、農業委員会および農業公社へ伺う。
- 2023.9正式契約
書式に従い、地主さまと正式な契約書を交し、農業委員会へ提出。正式に受理された。
- 2023.11農地賃借開始
契約に伴い、整地開始。